たけした歯科本館をオープン。
旅に病んで夢は枯野を駆け廻る!
開業して21年、本年9月2日(大安)に“たけした歯科別館”また10月1日には“たけした歯科本館”をオープンしました。5メートル道路を挟んで2軒の診療所が向かい合っています。清水の舞台から飛び降りるような気持ちで駐車場に別館を建てて新しい診療機器を揃えました。天井高3メートルの広々とした空間と、床暖房が自慢です。
今年父親が88歳でなくなりまして ふとこれからの自分の人生を考えたときに 残りの人生は意外と短いと痛感しました。残りの人生をどのように充実させるかと考えたときに、新しい歯科医院が必要だと思いあたりました。父は72歳で脳梗塞を起こし16年間、半身まひに伴う摂食嚥下障害に悩んでいました。理学療法士や言語療法士による機能回復訓練を楽しみにしていました。16年の闘病期間は基本的にベッドで寝ていましたので“夢は枯野を駆け巡る”ようになり 会うたびに太陽光発電所、風力発電所などの架空の事業計画を熱く語っていました。
食事のときにはいつも摂食障害の機能回復ができる施設を私に求めていました。
今回本年10月1日(大安)に“たけした歯科本館”を口腔機能リハビリ・訪問診療・各種相談用の施設としてオープンすることにしました。父に見てもらうことはできませんでしたが、長年の親不孝を謝しつつその夢の一部をかなえて 同時にこれまで“たけした歯科”を育てていただいた地域の皆さんの健康のお役に立てたら幸いです。
(タイトルは松尾芭蕉の最後の句です。病の床で父もこんな思いだったのだと思います。)